「100日後に死ぬワニ」という漫画をご存知だろうか。
Twitterで100日連続投稿された4コママンガのことだ。
シンプルにいえば「ワニが100日後に死ぬ」だけの話なんだけど、ここまでバズったのはとんでもなくすごいことだ。
情報社会のこの世の中でここまでバズらせることができたのはなぜなのか?についてちょっと考えてみた。
目次
そもそも「100日後に死ぬワニ」ってなに?
ぶっちゃけ私もあんまり知らなかったけど、先述したとおりワニが死ぬ漫画のことだ。
ここでは細かいストーリーやラストシーンの解説は省くのでぜひTwitterで見てみてほしい。
「100日後に死ぬワニ」
94日目 pic.twitter.com/2hVcvilvgp— きくちゆうき (@yuukikikuchi) March 14, 2020
なぜここまでバズる?
では、なぜここまでバズったのかを見ていきたい。
現代において「バズる」ことは非常に価値があることだからだ。
そもそも筆者のきくちゆうき氏は有名だったのか?
筆者は「きくちゆうき」という方。
調べてみると、
- 名前:きくちゆうき
- 年齢:33歳
- 出身地:東京
- 職業:イラストレーター
ということくらいはわかった。
きくちゆうき氏について調べてみると最近の記事ばかりが検索上位に来る。
私もきくちゆうき氏のことはもともと知らなかったので、知名度が高かったというわけではない気がする。
さかのぼって過去のツイートも見てみると、「100日後に死ぬワニ」の連載がスタートする前はあまりリツイートやいいねもされていないようだ。
約2時間かけて打ち合わせしてきた。
楽しかったです。— きくちゆうき (@yuukikikuchi) December 4, 2019
そのため、そもそもインフルエンサーだった、という可能性はなさそうだ。
ますます、なぜここまでバズったのかが気になってきた。
以下に綴ることは、あくまで個人的にバズった要因を書くものとなるので適当に流し読みしていただきたい。
植えつけられる「モヤモヤ感」
「100日後に死ぬワニ」は見ればおわかりの通り、とてもかわいい絵柄で描写されている。
ほのぼのしており、一見子供向けとも思える画風だ。
一見するとただのかわいい動物漫画なのだが、コマ下には
「死まで〇〇日」
という強烈なフレーズが目に入る。
そして、ここで読者は「なぜこのワニは死ぬのか」という思いが走る。
心理学的な用語だと「認知的不協和」というが、要はモヤモヤ感に襲われるのだ。
「こんなかわいいワニが死ぬわけない」と心のどこかで思っているために、「死まで〇〇日」と言われてしまうとなぜなのかと気になりだしてしまうのだ。
個人的にはこの絵柄とフレーズのギャップがバズった最大要因かとも思っている。
シンプルな構成
「100日後に死ぬワニ」はご存知の通り、Twitterで連続投稿された。
そもそもTwitter自体、140文字の制限のなかでいかに面白いことをいうかみたいな世界だ。
(そうではないのかもしれない。)
かつ、ツイートは基本的に流れていくので要点をまとめて発信しないと、受信者の頭には残らずに流れていく。
「100日後に死ぬワニ」はツイートの文面は次のように固定されている。
「100日後に死ぬワニ」
〇〇日目
そして、添付された画像は4コマ漫画ときた。
そう、「100日後に死ぬワニ」は超絶シンプルにビジュアライズされているのだ。
語弊を恐れずにいうと、バカでも理解できるコンテンツになっている。
これは、大衆におけるバズには効果的だ。
誰にも伝わるストーリー
言うまでもなく、「死」は誰にでも訪れる。
「死」を知らないものはいない。
シンプルにビジュアライズされている上で、かつストーリーもとてもシンプルなのだ。
いってしまえば、
ワニが100日後に死ぬ
ただそれだけなのだ。
これも「わかりやすさ」が重要となる。
この情報社会では「どうやって一瞬で頭に刷り込ませるか」が大切だ。
そして誰かの「死」は共感を呼ぶ。
まったく関係ないけど「君の膵臓をたべたい」は見たほうがいい。
「死」について意識させられる映画だ。

コロナの影響もある?
これはなんのデータにも基づいていない主張だ。
コロナの影響もあるんじゃなかろうか。
リモートワークが広まり、人は在宅で仕事をするようになった。
家にいたらそりゃTwitterを見る頻度は上がる。と思う。
まとめ
ワニくんは死んでしまった。
そこから学べることは「人はいつでも死ぬ可能性がある」ということ。
何気ない日常の大切さは失ってから気づくということだ。
そして、私のようなクソザコビジネスマンにとっては「100日後に死ぬワニ」を分析することでマーケティングに必要なエッセンスを学ぶことが大切なのだ。