本記事では中小企業診断士・企業経営理論科目にて出題実績のある「バウチャー」を取り上げて解説します。
バウチャーとは?
バウチャーとは、証明書や商品引換券・クーポンのことを指します。
予約においては予約証明書のことです。
バウチャーの効用
バウチャーを販売することで、サービスの特性である需要変動性に対応することができます。
需要変動性とは、サービスの需要量は季節、月、週、さらには一日の時間帯で異なる性質を指します。
なにやら小難しいことが書いてありますが、
- ランチタイムは混雑する
- 夏季休暇中は飛行機の予約が取りにくい
- 土日のショッピングモールは混雑する
など、「サービスは時間によって需要が変わる」という特性のことです。
そして、この性質はバウチャーにより対応することができるのです。
バウチャーを利用した企業成長戦略
レストラン予約サイトをイメージしてみましょう。
レストラン予約サイトは飲食店と契約しバウチャーを代理で取り扱っています立場になります。
そのため、顧客(私たちのような消費者)はサイトを通じて実際に予約したり食べに行ったりすることができるのです。
よく、私達も普段からぐ○なびや食べ○グを利用することがあると思います。
実はレストランはあのようなバウチャーサイトを通じて、需要の変動性をコントロールしていたというわけです。
レストランはあの手のサイトを使うことで広告費がかかりますが、
顧客接点が増加して売上が増えると利益も基本的には増えます。
これがいわゆる「投資対効果が出ている」ということですね。
では、どのように投資対効果を計算するのか?
そういった勉強は財務会計でやります。
このように、様々な知識をひとつのビジネスで生かしていける感覚は、点と点を結んで線に、線と線から面にするようなイメージで、中小企業診断士の勉強の醍醐味だと思っています。