最近、世の中ではやれ「ビッグデータ」「AI」だと騒がれています。
関連して、数学や統計学の重要性が高まり、注目されているように感じます。
ミーハーな私は統計検定を受けてみようと思いたち、受験しました。
無事、合格しておりましたので合格までの勉強方法について語ります。
目次
なぜ統計検定を受けようと思ったか
まず、なぜ統計検定を受けてみようかと思ったかについて話します。
未来のデータサイエンティストへ
統計検定2級はとっておくように。
チャンスの幅の広がりがまるで違うぞ☆— zack(計画中) (@zack32319636) October 2, 2019
理由は大きく2つで、
- 仕事でデータサイエンティストと関わる機会があるから
- 統計のような学問は将来的に有用だと思ったから
です。
前者はともかく、後者について自分の考えを述べます。
私は将来的に統計のような学問はかなりニーズが高まると考えました。
その背景にはIT化があります。IT化によっていろいろなデータが取得できるようになったからです。
例えば、「電子決済」。
キャッシュレスは消費者にとって便利です。便利なので、我々は使います。
そうするとなにが起こるのか?
購買情報がすべてデータとして残るようになります。
「誰が」「どこで」「いつ」「なにを」「いくらで」購入したのかみたいなデータが残るのです。
いままではオンラインショッピングでしか取得できなかった購買情報がオフラインでも取得できるようになり、データは膨大になります。
次に企業がなにをするか?
このようなデータを分析をし、示唆を得て売上改善をしていくのです。
そのとき、必要になるのが「統計学」なのではないか?そう思いました。
統計学とはざっくり、
- 膨大な調査データから仮設を立て検証する
- 過去データをもとに将来の予測値を推定する
そんな学問です。
つまり、IT化によって取得できるデータが溜まっていく一方で、それを宝に変えることのできる人材はいないのではないか?そう思い、統計の勉強をはじめました。
統計検定に向けてどのように勉強したのか
それでは、統計検定に向けてどのように勉強したのかを具体的に解説します。
大きくステップは2つです。
- 「統計学の時間」を流し読み
- 公式問題集をひたすら解く
統計検定独学法①統計学の時間を流し読み
まず、私は統計学をなにも知らない状態でした。(卒業大学は文系)
そこで、統計学にまず触れる必要がありました。
しかし、最初から難しい問題にぶち当たると嫌になって辞めてしまう可能性があります。
そこで、おすすめなのが「統計学の時間」というサイトです。
「統計学の時間」は初学者でも理解できる難易度だと思います。
私はまず、ざーっと「統計学の時間」というサイトを流し読みしました。
まずは統計学の初歩をさらうイメージです。
「統計学の時間」は2級に必要なカリキュラムが揃えられており、わかりやすく解説されています。
なんなら、「統計学の時間」にあることをすべて理解できていれば2級は合格できます。
しかし、この量をすべて理解するのは効率は良くないです。
いくら独学とはいえコスパが悪いです。
ここで重要なのは「試験に受かること」です。
そう考えると、不要な勉強をしている暇はないのです。
そこで、確実に合格にするのであれば、公式問題集を解きまくって「どこがポイントなのか」を抑えることが大切です。
統計検定独学法②公式問題集をひたすら解く
次は公式問題集をひたすら解きました。

公式問題集をこなすことで落としてはいけない大切なポイントが見えてきます。
また、解いていく中でわからなかった単語などは参考書籍を確認したり、Google先生に聞くことである程度解決できます。
何度も言いますが、公式問題集をひたすら解くプロセスが最も重要です。
なんなら答えを覚えてしまうくらいに解きまくってください。
本当に似たような問題がでるため、公式問題集の問題傾向を掴んでおくことは大切なのです。
統計検定受験生は読むべき参考書

まず、こちらはマストで読むべき本です。
統計検定では外せない重要単元がわかりやすく解説されています。

こちらもおすすめです。
まず、マンガなので読みやすいです。
しかし、内容はしっかりしています。
カイ二乗などはこの本で理解を深めることができました。
統計検定は役に立つのか
実際に統計検定は取得して役に立つのでしょうか?
結論からいうと「役に立つ」と思います。
キャリア的な観点から「役に立つ」
まずは、転職を考えている方にとっての統計検定の意義を考えてみましょう。
例えば、データサイエンティストの求人を探してみます。
すると、応募資格の中には「統計検定」の文字が見つかりました。

統計検定が求められる応募資格
もちろん、「統計検定」を持っているだけで転職ができるわけではありません。
しかし、ある程度データリテラシーがあるかを判断するための指標となることもまた事実です。
また、企業によっては「統計検定」を取得することで手当がもらえるところもあるようです。
実務的な観点から「役に立つ」
私は正直キャリアという面においては、統計検定を役立ててはいません。
しかし、実務的な観点で役に立っていると感じます。
例えば、仕事でデータ分析に関する作業をするときに感じます。
数あるデータから傾向を把握したいとき、いままでは「平均値」を求めていたが、外れ値の影響を考慮して「中央値」を選択するなど、です。
他にも、データサイエンティストと仕事をするときなどある程度統計に関する単語を理解しておくとコミュニケーションが取りやすくなったりします。
そのため、今後統計がさらに重要視されることは予想できますし、統計検定を取得して体系的に知識を獲得するのはいいのではないでしょうか。