映画「ショーシャンクの空に」を観て感じたことや思ったことを記事にまとめました。
一部ネタバレを含むのでご注意ください。
「ショーシャンクの空に」とは
「ショーシャンクの空に」とは、1994年に公開されたアメリカ映画です。
冤罪によって投獄された銀行員が、刑務所内の卑劣な嫌がらせや理不尽な仕打ちに耐えながらも希望を失わずに生き抜いていくストーリーとなっています。
今回は知人のススメでこちらの映画を観たのですが、感想は知人とまったく違うものでした。
知人は「希望や人生の目的を見いだせる映画」と評しており、私は「世の中の理不尽をまざまざと見せつけられる映画」だと思いました。
感想はともかく、この映画の中で学んだことがあるのでアウトプットします。
「ショーシャンクの空に」から学ぶ普遍的な法則
映画中ではフィクションではあるものの現実でも適応できる法則を見出した気がします。
それぞれ順に書き出していきます。
等価交換の法則
映画の中では、囚人と囚人がやりとりをするシーンが何回か登場します。
例えば、何か欲しいものを調達してもらうなどです。
その際は必ずと言っていいほどタバコを渡します。
何かを求めるときは何かを差し出す。
そんなギブアンドテイクの精神が溢れています。
これを応用したのが返報性の原理だと思います。
返報性の原理(法則)とは、人から何かしらの施しを受けたとき、「お返しをしなくては申し訳ない」というような気持ちになるという心理作用のことです。 この心理は、人間が本来持っている義理や人情のようなものかもしれません。
人を動かすには先になにかを与えるというのは鉄則なのかもしれません。
住めば都
最初は憎んでいた刑務所であっても、住んで慣れてしまえば快適な場所となる。
そんな場面が映画の中では描かれています。
本来、普通の感覚であれば刑務所には入りたくないものです。
その理由はだいたいの場合において、刑務所は重労働を強いられ自由とは程遠い環境だからでしょう。
しかし映画の中では、囚人は「仮釈放」を言い渡されると強い拒絶反応を示します。
その囚人は充分に年老いており、長い間刑務所にいたため刑務所の中では知名度が高いことがシャバに出たくない理由でしよう。
もし、シャバに出れば単なる「前科持ちの老人」であり、孤独や虚無感と闘わなければならないからです。
長い間刑務所に入っていたその囚人はシャバに出ると、シャバではうまくやっていくことができませんでした。
その結果、自殺してしまいます。
環境の良し悪しというのは客観的に測定できるものではなく、極めて主観的なものであると思わされました。
これを現代におきかえると、会社なども同じことが言えます。
日系大手企業と外資系企業を比べたときどちらが良いといえるでしょうか?
答えは「人による」です。
人の評価軸が異なるため、環境の良し悪しを一般化するのは難しいです。
つまり、就活は人の意見に流されず自分の思う通りにやれというのはあながち間違っていないのではないかと思います。
圧倒的な理不尽
ショーシャンクの空にを一言でいうと、冤罪によって投獄された銀行員の話です。
人を殺してもないのに殺人の罪で捕まるだけでなく、その殺害された人は妻であるというとても理不尽な話です。
これは映画内の話なのでフィクションですが、似たような話はいくらでも現実世界に転がっています。
冤罪で拘留されるほど理不尽なことはないですね。
冤罪までとはいかなくても理不尽は社会のいたるところに転がっています。
特に日本のサラリーマンはその傾向が強い気がします。
なにも悪いことをしていないのに謝らなくてはならない、行きたくもない飲み会に行かなくてはならない、など。
話はだいぶ脱線しましたが、理不尽は基本的に環境さえ変えれば回避することができます。
しかし、なかにはどうしても避けられない理不尽が世の中にはあります。
そんな事実を突きつけられ、胸が切なくなりました。
まとめ
映画を見るといろいろな感想を持ちえます。
ひとりで映画を見るのも楽しいですが、人と感想を共有してどういう違いがあるのかを知るのも面白いのかもしれません。
