中小企業診断士を完全独学で合格するまでの軌跡

勉強・資格試験

はじめに

当記事はかなり曖昧な表現が含まれています。ご了承ください。

当記事の対象

中小企業診断士を独学で取得したいと思っている人。

筆者が中小企業診断士に合格するまで

中小企業診断士の受験状況

まずは表をご覧ください。

見てわかる通り、

  • 一次試験は3回(3年)
  • 二次試験は1回(1年)

という具合に中小企業診断士の試験を受けてきました。

 

これは言い訳に聞こえるかもしれないですが、

自分の場合はこれでまさしく計画通りでした。

 

受験生界隈はストレート合格が多いですが、自分は「ゆるゆるやって数年で取れればいいや」と思っていたので、4年できっちり取得できてよかったです。

独学の定義

ここでいう独学とは、「基本的には独りで学習を進めて合格をもぎとること」とします。

私の場合、基本的に参考書を購入し、自分で学習を進めてきたため、かなりコスパは良いです。

(ここでいうコストとは、単に合格までに要した金銭的出費を指しています。)

 

ただ、二次試験については、TACの事例Ⅳ特訓、AASのスポット講座だけは受講しましたが、

おおめにみて独学とさせてください。

中小企業診断士 一次試験を独学で乗り切る

一次試験全般においていえること

一次試験は知っての通り、7科目ありますが、すべて選択式です。

つまり、究極の話、配布される問題用紙のどこかには答えが記載されているのです。

 

そのため、なんとなく問題文と正答の紐付けさえできていれば、試験当日に問題文を読んだだけで答えを引っ張ってこれるのです。

 

個人的意見として聞いてもらえればと思うのですが、一次試験は独学で十分だと思います。

自分で学習ペースをコントロールできない、という人は予備校に通ってもらえればと思います。

各教科ごとの勉強法

全教科共通

基本的には一次試験はTACが販売しているテキストを購入して進めればOKです。

ここから購入ができます。ちなみに私はTACの回し者ではありません。

ちなみに、実施する順序は基本的には

  1. 過去問
  2. スピ問
  3. スピテキ

になります。

「普通逆じゃないの?」と思われるかもしれませんが、過去問から解いてください。

 

きれいにスピテキをインプットしてから過去問をアウトプットしたくなる気持ちはわかりますが、

その方法だと過去問に取り掛かる頃にはスピテキの内容はだいたい飛んでいます。

過去問やスピ問をアウトプットしつつ、足りない部分をスピテキで補ってください

経済学・経済政策

経済学・経済政策は暗記力が不要です。しかし、計算などがあるため、日々の積み重ねが大切です。

直前に詰め込むスタイルよりも、こつこつ積み重ねる勉強が良いかと思います。

 

また、「中小企業診断士のための経済学入門」という書籍はおすすめです。

下記にアフィリンクを貼るのでぜひここからご購入ください(ゲス顔)

財務・会計

財務・会計も暗記力ではなく日々の積み重ねによる計算力が大切です。

また、財務会計は二次試験でも活用することを念頭において勉強に励んでください。

いずれ二次試験を受けようと思っているのであれば、財務会計から逃げるという選択肢は基本的にはないと思ってます。

 

ちなみに、よく簿記3級・2級を持っていたほうがいいのかという議論が発生します。

結論、「そりゃ持っておくに越したことないけど、診断士の受験のためだけに取る必要はない」だと思ってます。

勉強するにあたって、簿記の範囲と診断士の財務会計の範囲はたしかに近い部分は多いと思います。

ただ、必ずしも一致するわけではないので効率は良いとは言えないと思います。

基礎固めとして3級をマスターしておくのはまだいいとして、診断士のために2級をめざすのはおすすめできません。

簿記2級は普通に難しいので、診断士の受験の前に簿記に落ちて変な失敗体験をつくらない方が良いと思います。

 

ちなみに、勉強方法としてスキマ時間にほらっち先生の動画を閲覧すると良いと思います。

企業経営理論

こちらも二次試験と関係する科目であることを念頭に勉強をしてください。

基本的には暗記科目だと思いますので、過去問とスピテキをひたすらに繰り返し解いていけばOKです。

運営管理

企業経営理論と同様です。

こちらも二次試験と関係する科目であることを念頭に勉強をしてください。

基本的には暗記科目だと思いますので、過去問とスピテキをひたすらに繰り返し解いていけばOKです。

経営法務

基本的には暗記科目なので過去問をやっておけばOKです。

といいたいところなのですが、年によっては法改正がある都合で過去問が誤情報になりうるケースがあります

そのため、少しスピ問の重要性が増します。スピ問をやりましょう。

(そんなことを言っておきながら、当時スピ問を持っておらず筆者は基本過去問ばっかやってました。)

 

また経営法務は知的財産まわりの知識は必ず出題されるかと思います。

とっつきづらい人は井上弁護士の動画をすきま時間にみることをおすすめします。

経営情報システム

経営情報システムは暗記科目です。

噂によれば地雷科目※になりうるようです。

(※地雷科目とは、突然難易度が跳ね上がってしまう科目。40点未満だと問答無用で一次試験不合格となるため、警戒すべきです。)

 

経営情報システムについても、最新技術について問われるケースがあるので、過去問も重要ですが、スピ問の重要性は上がるかと思います。

 

ちなみに、経営情報システムは「応用情報技術者」という資格を保有していると免除が可能です。

余裕があれば「応用情報技術者」と取得するのもアリだと思います。

中小企業経営・政策

この科目は正直あまり記憶がありません。

ただ、中小企業白書を読んでおけば基本的には問題なかったかと思います。

N年度の受験であれば、N-1年度の中小企業白書に目を通しておきましょう。

中小企業診断士 二次試験を独学で乗り切る

二次試験は運ゲーなのか?

二次試験は御存知の通り、記述する試験となります。

たとえば、「100文字で答えよ」のような感じです。

 

二次試験は正答が発表されない記述試験であるがゆえに、

「運ゲー」であると揶揄されることがあります。

実際どうなのでしょうか?

 

結論、「ある程度までは努力が必要ではあるが、究極的には運ゲー」というのが私の考えです。

もちろん、二次試験に必要な知識を蓄えたり、文章読解力や文章作成力を向上させることで、

二次試験の通過率は高まると思います。

ただ、試験委員の気まぐれによりわけわからん問題が出題されてしまう以上、合格の再現性100%の勉強法はないといえます。

 

これは独学で合格できた結果論ですが、予備校は不要だと思います。

予備校に通うことが合格率向上に寄与するとはあまり思えません。

(ただし、勉強のペースを自分で決めてすすめることが苦手などの場合は予備校に通う意義はあると思います。)

事例Ⅳが重要って本当?

巷には「事例Ⅳ(財務会計)は数字として客観性のある答えが導ける。そのため、勉強するときもなにがだめなのか等がわかり、勉強が合否に直結する。」といったような噂が流布しています。

 

結論、「事例Ⅳは超重要」だと思います。

実際に自分も二次試験の勉強においては最も事例Ⅳの勉強に時間を割きましたし、

結果的に事例Ⅳのおかげで合格できたと思っています。

 

事例Ⅰ〜Ⅲは正答が試験委員の中にのみあるためモヤモヤしますが、

事例Ⅳは納得感を持って勉強をすすめることができたため、楽しかったです。

 

事例Ⅳの勉強方法については後述します。

各教科ごとの勉強方法

各教科ごとの勉強方法について記載しますが、二次試験は事例Ⅳはともかく基本的には全科目共通の進め方になるかと思います。

全教科共通

まず、二次試験では正答が発表されません。

そのため、勉強のしようがないと思うのではないでしょうか?

そこで、必要なのが通称「ふぞろい」と呼ばれる参考書です。

このふぞろいは受験者の多様な答案を収集し分析した結果を惜しみなく公開しています。

ふぞろいを見るとどのような答案が合格していてどのような答案が不合格なのかがわかります。

マストバイ参考書です。

ふぞろいの使い方やどれを購入すべきかについてはこちらを参考にしてください。

名著「ふぞろいな合格答案」シリーズの使い方

 

また、国語が苦手だという方には「春秋要約」と呼ばれる勉強法をめちゃくちゃおすすめします。

「春秋要約」とは、日経新聞のコラム「春秋」を40字にまとめ、ツイッターに#sjyouyakuというハッシュタグとともに投稿するというものです。

#sjyouyakuというハッシュタグでツイートを検索するとほかの人の要約を見ることができるので、

良い要約とそうでない要約を比較することができます。

要約という作業には「文章を読む→文章を理解する→重要な部分を特定する→言語化する」という細かい作業が含まれています。

この一連のプロセスを繰り返すことで国語力が圧倒的に磨かれます。

要約については次の書籍もおすすめです。(こちらもアフィリンクです。)

二次試験も一次試験同様に過去問をやりこむことが大切です。

私は過去問を解いたらスプレッドシートで記録をしていました。

ちなみに、207事例ほど解いたようです。

そして、ただ記録するのではなく分析をすることが大切だと思います。

私の場合、

  • 40点未満科目をなくすこと
  • 得意科目で点を稼ぐこと

という方針がありました。

実際に分析をしてみると、

  • 事例ⅠとⅢが苦手→苦手だし好きでもない科目だが40点未満を取らないように頑張る
  • 事例ⅡとⅣが得意→得意だし好きな科目なので勉強が頑張れるので高得点を目指す

という具合に方針をさらに具体化できました。

 

あとは、点数のばらつきにも若干意識をしました。

例えば、事例Ⅰを5回連続で試験を受けたとして、

  • 60,60,60,60,60
  • 20,40,60,80,100

という点のとり方をしたとすると、平均値はどちらも同じです。

ただ、受かるのは前者なのです。(後者の場合は3回しか合格できない)

 

こういった分析を通じて、どの科目に資源(労力)を投入するかを意思決定することは大切だと思います。

しかし、良質転化という言葉があるように、最初はまずはがむしゃらに過去問をこなしてみると良いと思います。

 

それでは、勉強方法やおすすめの参考書について科目ごとに見ていきたいと思います。

事例Ⅰ

早速で申し訳ないのですが、私は事例Ⅰが苦手ですので参考にできるようなことは特に言えません…。

ただ、受験後に挙がった声として「事業承継の経営学を読んでおいてよかった」というものがありました。

たしか事例Ⅰの試験委員が執筆されていたので、勉強の合間に読むと良いのではないかなと思います。

事例Ⅱ

事例Ⅱはなんといっても試験委員である岩崎邦彦氏の著書を精読すべきではないかと思います。

具体的には、

  • 引き算する勇気
  • 小が大を超えるマーケティングの法則

ですね。

こちらの本を読んだ後に過去問を解くと「この問題はこういうことを答えてほしいんだろうな」という設問者の意図が少しわかるようになる気がします。

また、これらの本は普通に読みやすくて面白いので個人的におすすめです。

事例Ⅲ

事例Ⅲについても申し訳ないのですが、あまり参考になることは言えないです。(超苦手でした。)

製造業に従事していない人にとってはイメージしづらいかと思うので、「分析出身者が2時間で製造業がわかる本」など読むことをおすすめします。

ちなみに私は事例Ⅲは本当に苦手だったので、AASの合格アシストゼミに何回か足を運びました。

(独学じゃないやんけ!って思われたらごめんなさい。)

合格アシストゼミ
合格アシストゼミ 過去問、中小企業白書等を徹底的に攻略し、「2次試験合格」をアシスト! 合格アシストゼミは1日単位でご参加いただける通学オプション講座で、毎年8月の1次試験終了後から開催しております。 令和4年度講座の詳細につきましては、7

 

AASの合格アシストゼミはなんといっても一日単位で受講できることが最大の魅力です。

 

「少し講座でインプットしたいけど、予備校通うほどじゃないな〜」

「休日はだらけちゃうから勉強する環境に身を置きたいな〜」

といった思いを抱えた方にはおすすめです。

事例Ⅳ

最後に、事例Ⅳについてです。

これは個人的な意見ですが、事例Ⅳへの勉強量が二次試験合格をかなり左右するのではないかと思います。

なぜなら、事例Ⅳについては二次試験の理不尽さがほかの事例と比べて少ないからです。

答えが基本的に数字なので客観性があり、勉強がしやすいです。

どうか、事例Ⅳは捨てずに勉強に臨んでもらえればと思います。

(得点開示請求はまだしていないですが、筆者はおそらく事例Ⅳにかなり救われたかと思います。)

また、事例Ⅳについては毎日勉強してください。

これはスポーツなどと同じで毎日やることで力が養われていきます

 

まず、事例Ⅳについて基礎からやりたいという人については、TACの事例Ⅳ特訓講座がおすすめです。(TACの回し者ではありません。)

私はWEBで受講しましたが、かなり事例Ⅳについての理解が深まりました。

付属の問題集も比較的難易度が低めなので、挫折しづらいです。

まずはこれで基礎固めしましょう。

次に取り組むべきは「30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集」です。

俗に言う「30日完成」です。

 

こちらは難易度が少し上がりますが、事例Ⅳにおける重要なポイントを一通り抑えることができます。

こちらは基本的には30日で完成する設計になってますが、個人的には可能な限りスピーディーに進められればその分余裕ができると思ってます。

DAY1とかの表記にはこだわらなくていいと思います。

 

次に取り組むべきは「事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ: 中小企業診断士2次試験」です。

俗に言う「全知全ノウ」です。

こちらは事例Ⅳの過去問を中心に問題が取り揃えられています。

そのため難易度はかなり実試験に近いと思います。

ちなみに、筆者は最初にこれに取り組み挫折しかけましたので、

実力がついてから取り組むことをおすすめします。

 

以上の参考書を完全に理解すれば、事例Ⅳは十分に合格圏内を狙えるかと思います。

 

あとはよく話題に上がる「意思決定会計講義ノート」、通称イケカコについても意見を述べます。

結論、「やらなくてOK」です。

難しすぎる一方、事例Ⅳの合格率向上に貢献するのかについては疑問だからです。

よほど余裕がある人はやってもいいのでは、くらいの感覚です。

その他

その他の勉強に関するトピックについてお話します。

勉強量を可視化することでモチベーションアップ!

Studyplus」というアプリがあります。

有無をいわずこちらをインストールしてください。

次のようなことができます。

  • 自分の勉強量の可視化
  • 試験までのカウントダウン
  • 勉強時間の目標管理
  • ほかの人の勉強状況のチェック

ちなみに自分はこのような画面です。

二次試験からこのアプリを使ったのですが、約900時間ほど勉強したようです。

ただ、勉強時間を増やすことが目的にならないように留意してください。

二次試験の筆記対策アイテム

二次試験においては指定のマス数に回答を記述するという作業が多いです。

勉強するにあたって、マス数を数えてたりしたら効率が悪いです。

そこでこのノートをおすすめします。

 

こちらのノートを使うと何文字書いたかがすぐにわかります。

これを使って、二次試験の過去問を解きまくりましょう。