よく「読書はすべき」だという言葉を耳にします。
しかし、自分を含め読書自体が目的になってしまっている人がちらほらいるように感じられます。
そこで、読書する際はどのようなことを意識するべきかをまとめました。
読書はなんのためにするのか?
自己啓発本を読んでいると「読書した方がいい!」的なことが書かれているものが多く、たくさん読書をするようになります。
しかし、読書自体が目的になっており、読書後にはなにも覚えていないことが多いことに気づきました。
そこで、読書の目的を振り返ってみます。
読書とは、
「なりたい自分になるために必要な知識の吸収」
であると考えています。
なりたい自分とは例えば、
- 資格を取りたい
- 歴史に詳しくなりたい
- 趣味に関しては誰にも負けたくない
のようなものでしょうか。
歴史に詳しくなりたいのであれば、そのために歴史に関する本を読む。
とても単純です。
読書する際に意識すること
読書する際に意識することはおおきく2つだと考えました。
その本を読む目的を考える
本を読む前にその本を読む目的を明らかにしておくことが大切です。
人は目的があればそれに対して行うアクションに意義を見出します。
その結果、記憶への定着もしやすいです。
私は「人は無意味なことに耐えれない生き物」だと思っています。
逆を言えば、「人は意義のあることには頑張れる生き物」です。
行動経済学に関する研究でも類似した実験が行われており、自分のしたことがどういう結果になるのかが見えていることはモチベーションの維持に大きく関係するようです。
1つ目の実験では、仕事の成果を「見える化」することが、モチベーションにどう影響するかを調査しました。
参加者を2グループに分けて与えた課題は、LEGO社製のフィギュア玩具を組み立てること。共通条件として、完成させたフィギュアの数に対して報酬が支給されます。1体目、2体目と組み立てた数が増えるごとに、各フィギュアの単価は減少しますが(例、1体目は3ドル、2体目に2.7ドル等)、この条件も両チーム共通のもの。
異なるのは、グループ1が完成させたフィギュアは完成後しばらく机の下に置かれたあとに解体します、グループ2の組み立てたフィギュアは完成したそばから次々に壊していくこと。
もらえる報酬が同額だということ、作り上げたフィギュアが最終的に壊されるのは両グループとも共通していました。ですが、実験の結果、完成したフィギュアの数は【グループ1:平均11体】、【グループ2:平均7体】となったそう。
この結果から、わずかな時間でも作業した結果が「成果物」として「見える化」され残るのか、そうでないかの違いによって、参加者のモチベーションに差が出ることが分かったのです。
(https://paraft.jp/r000016000657)
読んだ本から得た学びをアウトプットする
本を読んだだけでは世界はなにも変わりません。
つまり、本を読んでそこから得た学びを実世界で試してみることが大切です。
それほどアウトプットが大切だということです。
アウトプットの重要性についてはこちらの本で学びました。

例えば、それこそ本の中で「最も効率的な勉強はアウトプットである」と書いてあったとしましょう。
それを「ふーん、そうなんだ」で終わらせてしまうと読書の意味がありません。
そうではなく、「なるほど、ブログをはじめてアウトプットの場にしよう」とか「わかった、では学んだことは人に教えるようにしよう」というように実際の行動に起こすことが非常に重要です。
つまり、ネクストアクションにつなげてこそ読書は真価を発揮します。
まとめ
読書をするということは確実に人生を豊かにします。
しかし、読書自体が目的になってしまう病が蔓延しているように思います。
読書はあくまで手段であり、現実世界でアウトプットするためのインプットであるという位置づけをわすれてはなりません。