オリエンタルラジオの中田が最近「労働2.0」という名の本を出しました。
中田さんは芸人だけでなくアパレルブランドの立ち上げやダンス&ボーカルユニットとしての活動もしています。
そんな活動家の思考を覗かないわけにはいかず、本書を手に取りました。
オリラジ中田について
オリラジ中田はご存知の通り、オリエンタルラジオというお笑いコンビのボケ担当です。
そして、最近は活動の幅をかなり広げています。
ダンス&ボーカルグループ・RADIO FISHのメンバーとして活動する一面もあれば、「幸福洗脳」というアパレルブランドを立ち上げていたりもします。
そのため、いまは実業家という肩書が近しいのかもしれません。
まさに「あっちゃん、カッコイイ」とも言うべき行動力です。
労働2.0を読むことで得る学び
本記事では労働2.0を読むことで得た学びをざっくりと書いていこうかと思います。

雇われているものは社会の歯車
第一章のタイトルは、
やらされ仕事で一生を終えるな
です。
そして、本章では労働者は社会の歯車であるとしています。
これは、侮蔑しているわけではなく資本主義社会の本質を突いています。
中田は慶應義塾大学の経済学部を卒業しているので、在学中に社会構造についても勉強していたのかもしれません。
資本主義を一言でいうと、「金持ちが圧倒的に偉い世界」です。
なぜなら、資本主義社会においては資本がなければなにもできないからです。
労働者は労働力と引き換えに賃金を得るのに対し、資本家は事業に資本をぶち込んで収益を生んだらその分取り分となります。
その前提をふまえると、ただのサラリーマンでは自分の意見が通らないことがあるのはあたりまえなのです。
なぜなら、そもそも資本家の決めた枠組みの中で動くことが前提だからです。
資本家の意向に反することはできないので自分の意見が通らないということが起こりうるのです。
しかし、労働者として働く上での心構えも説いています。
私が最も共感したのは「優秀な人ほどノウハウを超速で吸収して辞めていく」というフレーズです。
つまり、会社で働くということはある意味自分の労働力を企業に買われているということです。しかし、逆に私のようなサラリーマンには「会社からノウハウを盗む」というマインドが求められます。
トヨタの社長ですら「終身雇用崩壊宣言」をする時代です。会社はもう人を守ることができなくなりました。だからより一層個人に知識やスキルが必要となる時代なのです。
年功序列も崩壊しています。ただ、これは個人的に良い兆候だと思っています。
なぜなら、年功序列というシステムは悪であると考えているからです。
それは「年齢」というものが誰にでも積み重ねることができるものだからです。
そもそも、仕事における評価を「年齢」や「社歴」で評価することは適切ではないです。
なぜなら、仕事におけるアウトプットと「年齢」や「社歴」は必ずしも相関しないからです。
「年齢」「社歴」はアンコントローラブル(=制御不能)なものなので、個人の努力とはなんの関係もありません。
そのため、年功序列の崩壊によって、努力がより報われる世界になっていくと信じています。

自分の価値をどう最大化できるかを考える
本書では、
人との違いはすべて「才能」
であるという一節があります。
これは自分に自信がもてない人や自分の価値を最大化できていない人にはぜひ頭にいれておいてほしい一節であると感じます。
世の中にはとんでもない才能を持った人が存在します。
しかし、人の才能は他人の才能と交わったときにこそ相乗効果が生まれると思います。
例えば、バンドを思い浮かべてみます。
めちゃくちゃ歌が上手い人が5人揃っていてもバンドは成功しないでしょう。
(アカペラバンドは別として・・・。)
しかし、歌が上手い人、ギターが上手い人、ベースが上手い人、ドラムが上手い人が揃ったときに1人ではなし得ない価値の創出が可能となります。
そのため、人の才能と自分の才能を比べるのは悪いことではないですが、競争として捉えるのではなく共創として捉えると良いでしょう。

まとめ
終身雇用が崩壊しつつある今、より個人の価値にフォーカスされる時代になると思います。
それは大変な時代になるのかもしれません。
そのため、どうすれば生き抜けるのかを考えることが大切です。

生き抜けるためには、
・周りから盗めるものは盗む(スキルなど)
・自分の価値を最大化するための施策を立てる
この2つが大切なのかもしれません。