社会人になると「仕事ができるかどうか?」がとても大切です。
ただ、仕事ができるかどうかというものを客観的なものさしで判断するのは難しいです。
しかし、この「コンサル1年目が学ぶこと」には汎用的に使える仕事に対する考え方が書いてありました。
そのため、コンサル業界に進んだ人だけでなく社会人1年目にとってはとても有意義な内容の詰まった本です。
目次
そもそもコンサルティング業界ってなに?

コンサルティング とは、企業などの役員に対して解決策を示し、その発展を助ける業務のことを指します。
人が具合悪くなったら病院に行って医者に見てもらうように、コンサルは企業の医者とも言われます。
つまり、「経営のプロフェッショナル」ということですね。
最近は新卒の学生にもコンサルティングファームは人気です。
理由は大きく2つ考えられます。
- 市場価値を高めることができる(汎用的なスキルがつく)
- 高年収
このあたりでしょうか。
そもそも「新卒なのにコンサルなんてできるわけがないじゃないか」と思われることでしょう。
しかし、コンサルは「論理」と「事実(数字)」を武器にするのでコンサル対象となる事業領域の経験は必ずしも必要となるわけではないのです。
そして、この「論理」と「事実(数字)」を使うというビジネススキルはどんなビジネスパーソンにも必要なのです。
そんなコンサルティング業界の1年目に向けて書かれた本書で重要な箇所を抜粋していきます。
ビジネスにおける話し方
ビジネスパーソンにとって「話し方」は非常に重要な要素だと思います。
なぜなら、会話は唯一「他人の時間を使う」手段だからです。
メールは自分のタイミングで見ることができますが、会話は当然相手と時間を共有しなくてはなりません。
時間のないビジネスパーソンにとって会話をするのであれば当然密度の濃い時間にしなくてはなりません。
そのためにどうすれば良いか?
意識すべき2つのポイントを次に示します。
端的に話す
まずは「端的に話す」ということを心がけましょう。
当然、忙しい中時間を割いているわけなので長々と話すわけにはいきません。
端的に話すには「相手がなにを聞きたがっているのか」を意識することが大切だと思います。
例えば、「明日の予定はありますか?」という質問に対して「明日は8時に起きて、映画を見て、ランニングをして・・・」と答えるのはナンセンスです。
ここで答えるべきは予定があるかないかです。
答えるとすれば、「ないです。」や「あります。〇〇と〇〇をする予定です。」などでしょうか。
そのため、まずは最初にYes/Noを示して補足してあげるという構成で返すと良いかもしれません。
結論から話す
先述の内容にかぶるかもしれませんが「結論から話す」ことはとても大切です。
日本人は起承転結が大好きな人種です。
そのため、話がストーリー仕立てになりがちです。
例えば、上司に「プレゼンの資料できている?」と聞かれたとします。
ここで、「プレゼンの資料は今作成中で、〇〇についてわからない点が多いのでいま調べていて・・・」と話すのはナンセンスと言わざるをえません。
結論(できているのかできていないのか)をまず示しましょう。
ビジネスマンに必要なマインド
コンサルタントに求められるマインドはどのビジネスパーソンにとっても大切なことです。
どんなマインドが重要なのかを見ていきましょう。
バリューを意識する
コンサルタントだけでなく、ビジネスパーソンには人件費という形でお金が払われています。
それを労働者側から見ると「給料」といいます。
例えば、自分で本を買ったとしましょう。
その本の中身が白紙だったらどうなるでしょう?
おそらく「こんなもん二度と買わない」となるはずです。
この喩えが適切かどうかはおいておくとして、ビジネスパーソンにも同じことがいえます。
つまり、どうしたら「相手に価値を感じてもらえるか」を考えることがとても大切です。
クライアントが相手であれ、上司が相手であれ、です。
そして、人には得意分野や不得意分野が存在します。
自分の得意分野を見つけて価値につなげることが大切です。
コミットメントする
コミットメントすることを言い換えると「約束を守ること」です。
相手となにか約束をしたとします。
それは必ず守るように心がけましょう。
なぜなら、その積み重ねが信頼関係の構築になるからです。
これは大層な話でもありません。
時間を守るなど小さなことでも良いのです。
とにかく約束を果たすことが重要です。
まとめ
本記事では少しだけ「コンサル1年目で学ぶこと」を自分の解釈も込で紹介しました。
この本には社会人の基礎として必要な要素が詰まっています。
ぜひいちど目を通してみてください。きっと得られるものがあるはずです。
