入社して数ヶ月にして「最近幸せじゃないなぁ。何のために働いているんだっけ?」と感じます。
その原因を探っていたところ、「資本論」にヒントを見つけました。
賃金は労働力の対価
資本論によると、私たちは労働力という商品を売る代わりに賃金という対価を手に入れることができるようです。
しかし、この賃金というのは会社の利益と完全な相関関係を持つわけではありません。
例えば、会社が先月の3倍の売上を出したからといって給料も3倍になるわけではないということです。

賃金の額はどのように決定されるのか
ではこの賃金の額はどのように決定されているのか?
この賃金の額は「労働力を生み出すための最低限の維持費」だとマルクスは言います。
現代に置き換えると、食費や家賃などです。
また、賃金には「娯楽に費やすためのお金」も含まれています。
なぜなら、娯楽(ストレス解消)も労働力を生み出し続けるために必要という考え方をされるからです。
この理論でいくと年齢が上がるにつれて給与は上がるべきです。
なぜなら、多くの人はある程度年齢を重ねると家庭を持ち、いままでよりも多くの費用がかかるからです。
そのため、給与は上がります。
給与と幸福度の関係
年収が増えることによって幸福度が増すのは次の2つのタイミングだそうです。
・年収400万円に達するまで
・年収1000万円を突破するとき
言い換えれば、年収400~1000万円の範囲であれば人によって幸福度に差はないということです。
まとめ
私の「出世」の目的はもともと「お金持ちになること」でした。
「地位」や「名声」は二の次です。
しかし、資本論によると会社員の頑張りは会社に搾取されます。
そして、年収400~1000万円の間では幸福度において差はないようです。
つまり、日本の会社員として幸福度を上げるためには年収が上がるのを待つしかないようです。
(もちろん例外はあり。)
これらの理由から出世欲がなくなってきたのかもしれません。
「資本論」を読んでいると、サラリーマンなんてやってられないと思わされます。