BATIC(国際会計検定)における減価償却の方法についてお伝えします。
減価償却の方法
以下の2つがあります。
①Sum-of-the-year’s-digits-method(級数法)
②Double-declining-balance(2倍定率法)
以下例題を用いて違いを見てみましょう。(過去問を参考にしています。)
①Sum-of-the-year’s-digits-method(級数法)
【例題】
2015/1/1にA社は10000円の自動車(耐用年数:5年、残存価額:1000円)を購入しました。(1)A社が減価償却方法としてSum-of-the-year’s-digits-method(級数法)を使用しているとすると、
2016/12/31時点の自動車の減価償却費はいくらですか?
2016年度の減価償却費
=(取得価額ー残存価額)×残存耐用年数/残存年数の累計
=(10000円ー1000円)×4/15※
=2400
答え 2400円
※耐用年数5年から2015年度の1年間を差し引いて残存耐用年数は4年間
※(1+2+3+4+5)=15
②Double-declining-balance(2倍定率法)
【例題】
2015/1/1にA社は10000円の自動車(耐用年数:5年、残存価額:1000円)を購入しました。
(2)A社が減価償却方法としてDouble-declining-balance(2倍定率法)を使用しているとすると、
2016/12/31時点の自動車のNet Book Value(純帳簿価額)はいくらですか?
2015年度の減価償却費
=未償却残高×2/耐用年数
=10000円×2/5
=4000円
2016年度の減価償却費
=未償却残高×2/耐用年数
=(10000円ー4000円)×2/5
=2400円
2016年度末のNet book value(純資産額)
=取得価額ー減価償却累計額
=10000円ー(4000円+2400円)
=3600円
答え 3600円
まとめ
以下公式が大切です!
①Sum-of-the-year’s-digits-method(級数法)
②Double-declining-balance(2倍定率法)