転職を考えているサラリーマンが必ず読んだ方が良いマンガの1つに「エンゼルバンク」があると思っています。
このマンガでは転職における考え方や重要な事実を学ぶことができます。
本記事ではかいつまんで紹介していきます。
エンゼルバンクのあらすじ
エンゼルバンクは簡単にいうと転職エージェントでの話です。
転職エージェントに舞い込んでくる様々な案件からいろいろなストーリーが展開されています。
主人公は元女性教師の井野で、教師という世界から社会に飛び込んだときの様がリアルに描かれています。

年収を決めるものは何か?
年収を決めるものはなにかという話をする前に「エンゼルバンク」とはなにかという話をします。
これは本書に登場する海老沢というエージェントが小学4年生の頃に行っていた取引の名前です。
では、具体的にどんな取引なのでしょうか?
それは、「某お菓子についてくる”エンゼル”を安く仕入れて高く売るという取引」のことです。
小学生ながらにこうした商売を思いつき、稼いでいたとのことです。
そして、このエンゼルの値段を決めるものはなにか?
それが「相場」なのです。
そして、転職においても同じことが言えるというのが本書の主張です。
人材の市場価値も相場が決めるのです。

資格は転職の役に立つか?
よく社会人には資格マニアのようにたくさんの資格を収集している人がいます。
そこで、資格は役に立つのか?という問をRPGに例えてわかりやすく答えています。
資格はRPGゲームにおいては「アイテム」のようなものです。
RPGの目的は「ラスボスを倒すこと」であり、そのために自分を強化したり必要なアイテムを揃えたりします。
ところが、実世界の話に戻すと、「アイテム(資格)を集める」ことを目的としてしまっているケースが見受けられます。
資格を集めて安心するのではなく、その資格を使ってなにを果たすのかを明確にすることが重要です。

求人票の言葉を疑え
宣伝文句には裏があります。
例えば、求人票に次のような言葉が並んでいたとしましょう。
若者中心で笑顔が絶えない職場
個性が活かせる
チャンスは無限大
こういった抽象的な言葉が並んでいたらまず、その会社を疑ってかかるべきです。
人は何かを表現するとき、そこには必ず裏の考えが潜んでいます。
例えば、「笑顔が絶えない職場」というのはいい会社ならアタリマエのことなのに、わざわざ言うのはその会社では当たり前ではないということを白状しているのと同じです。
世の中で誰かが何かを強調しているとき、その反対が現実だということです。

新卒一括採用は誰のために行われているのか?
新卒というと、一般的に考えると教育コストがかかり、余裕の企業ではない限り採用できません。
ベンチャー企業などは現に中途のみを採用を絞っているところが多いです。
それでは、新卒一括採用は誰のために行われているのでしょうか?
学生のためなのでしょうか?
答えは「いまいる社員のため」です。
更に言えば、「いまいる社員が成長するため」です。
なぜなら、人が成長する瞬間は「人を育てるとき」だからです。
新卒が配属されると、入社10年目以内の若手社員が成長して部署が活性化されます。

こんな人がエンゼルバンクを読むべし
エンゼルバンクを読んでみて、読むべき人はこんな人だと思います。
- 転職を考えている人
- 転職エージェントに勤めている人
- 就活生
- 大手とベンチャーの違いを知りたい人
というよりはビジネスパーソンの必読の書です。
ぜひ、ご一読ください。