以前紹介させていただいた「アリエリー教授の「行動経済学」入門」の著者であるアリエリー教授の違う作品を読みました。
この作品は質問コーナーのようになっておりサクサクと読むことができます。
こちらも行動経済学の入門としては最適です。
著者のアリエリー教授とは?
・イスラエル系アメリカ人
・心理学と行動経済学の教授
・デューク大学先進後知恵研究センターの創設者
・BEworksの共同創業者
こんなエピソードもあります。
スーツという窮屈なものを着たくないがあまりにインドの民族衣装を着用している。
(民族衣装であればフォーマルな場に着て行っても批判されないという理由から。)
本書における人生相談の例
本書ではこんな人生相談がある。
友人と何して遊ぶか決められない
相談者は遊び仲間に会うたびにいつも堂々巡りの「どこ行く?」「何する?」の応酬にウンザリしているようです。
この悩みはおそらく誰しもが一度は抱えたことのある身近な悩みではないでしょうか?
アリエリー教授によると、誰かが「今夜何したい?」と聞くのは「全ての選択肢と全ての関係者を考えたとき、今夜できる一番面白いことは何だろう?」という意味だそうです。
この悩みを解決するには、あり得る選択肢を列挙し、グループ全体とメンバー一人一人の好き嫌いをはっきりさせ、そうした制約と選考を満たす行動の中から最適なものを1つ選ばなければならない。
しかし、アリエリー教授は時間のコストを考慮することが不可欠であると主張しており、タイマーなど使って選択にかけられる時間を制限すべきという結論に至っています。
このように私たちの身近でも起こる悩みの種を行動経済学の観点から解決を測ろうとしてくれるのが本書です。
他にも、こんな面白いやりとりもあります。他の相談でこのようなやりとりがあります。
にんにく食べたら元気もりもり
「最近にんにくを食べ続けたらストレスは減り、元気が出てきた気がする。プラセボ効果何だろうか?」
という便りに対し、アリエリー教授は「にんにくにどんな効果があるのかはわからないが、そんなに気分がいいのは、周りの人が近寄ってこないせいだと考えたことはあるかな?」と答えている。
まとめ
本書では他にも様々な相談に対し、アリエリー教授が時に鋭く時に面白く答えています。
非常に読みやすく、行動経済学の入門としてはうってつけの一冊です。
少しでも興味ある方の参考になれば幸いです。